朝日新聞への抗議は、下記リンク先から行うことが出来ます。

なお、上記朝日新聞報道後に、「朝鮮新報」という朝鮮総連が運営するウェブサイトにも下記記事が掲載されています

民族教育を守る「つながり」／大阪朝鮮学校裁判記録集　出版記念集会 2023年11月30日

最高裁判決により既に敗訴確定しているにもかかわらず、記事中では、一切言及していない

2010年に始まった私立高校生を対象とする事実上の授業料無償化については、2013年以降朝鮮学校については対象外でした。このため、大阪・広島等全国各地で、事実上は朝鮮総連により訴訟提起されましたが、2021年7月27日最高裁小法廷判決により、全て、敗訴が完全に確定しています。

記事では、上記の事実について、一切言及することなく、単に「逆転敗訴となった控訴審」と触れるのみであり、この記事だけを読んだ朝日新聞堺・泉州版読者は、必ず、現在も最高裁の判断は下されてはおらず、係争中であると勘違いします。

記事内容は、上記事実を知りつつ意図的に隠蔽した可能性が強く、その意味において、捏造記事に近く、全く酷いとしか言いようがない。

朝日新聞による読者に意図的に誤解を抱かせるという意味での事実上の捏造記事対象となった事案の大阪高裁控訴審判決では、

①朝鮮学校が在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）から指導や財政支援を受けている。
②北朝鮮の指導者を礼賛した教科書を使っている。
③朝鮮総連が教育内容に強い影響力を行使している。
④教育の自主性をゆがめるような支配を受けている合理的な疑いがある。　

ことを理由として、敗訴し、最終的にも既に上記のように2021年最高裁判決で完全確定している。

（注）
この2023年朝日新聞記事は、2017年に出された大阪地裁判決に関する記事である。8年も前の地裁レベルで唯一例外的に勝訴した判決に関する記事である。
しかし、既に2021年に最高裁判決が出ており、出版された書籍は、いわば「我々の闘争記録」的な性格のものです

朝鮮学校がどのような学校であるのか？について、記事中では明らかに捏造している

朝鮮学校の職員室には、北朝鮮の金日成の肖像写真が掲げられている

朝鮮学校で行われている教育は、完全に金日成を神格化・絶対視する教育内容です。従って、白頭山家系と呼ばれる金日成の子孫たちが北朝鮮の指導者となることは当然であり、朝鮮総連のウェブサイト（ネット上の機関紙）でも、わざわざ「総書記の活動」という項目があります。

①山本かおり愛知県立大学教授は、論文中(朝鮮学校における「民族」の形成)で、中部地方のある朝鮮学校高級部＝無償化対象となる高校生対象では、金日成らの「肖像画」が、授業料無償化対象である高級部の教室、職員室、校長室などには掲げられている旨明言しています。

②下の画像は、韓国の最大手新聞社である朝鮮日報が掲載した画像です

該当朝鮮日報記事へ（朝鮮日報東京特派員が執筆）

上の画像に関する朝鮮日報記載内容
「去る2014年日本のある朝鮮学校で韓服を着た教師が学生たちにユン・ドンジュの詩を教えている。教室の黒板の上に金日成・金正日の肖像画がかかっている。」

朝鮮日報　記事から引用

だからといって朝鮮学校を浅く見たり哀れに思うのは「誤判」と複数の韓国政府・民団関係者と在日同胞研究者らが語った。朝鮮学校のおかげで朝鮮総連が同胞社会に深く根付いたし、今も朝鮮学校が朝総連の最後の支えだという話だった。在日同胞で家族の中に朝鮮学校卒業生のない人はいない。韓国の人々が同窓会するように在日同胞も「大阪朝鮮学校○期」「神戸朝鮮学校○期」同士が集まる。朝鮮学校ネットワークでいじめられれば同胞社会につながりにくい。（略）
問題は韓国語教育に伴う「北朝鮮教育」だ。（略）
朝鮮総連の専門家らは「朝鮮学校と朝鮮総連は別途組織ではなく、朝鮮総連指導部が直・間接的に朝鮮学校教育課程と教員人事を左右し、徹底的に支配する」とした。このような構造が日本内の嫌韓勢力に口実を与える。産経新聞は4日、「全国の自治体が今年、朝鮮学校に合計32億ウォンの補助金を支給する」と報道した。

朝鮮学校高級部の授業は全て朝鮮語で行われ、事実上は日本を敵視する教育がなされている

下の画像が全てを物語っています。

共和国万歳！とでも叫んでいるのでしょうか？。ちなみに朝鮮半島の人々は、万歳（マンセー）は中国皇帝に対してだけ使える表現なので、歴史上は、朝鮮国王に対しても千歳（チョンセー）としか叫ぶことが出来ませんでした。

3・1運動の際、在日の朝鮮史美化運動家どもは、「独立万歳」と叫んで行進したなどと平気で嘘を書いていますが、実際には、万歳マンセー＝mansei！と叫んで行進しただけです。（Korea's fight for freedom　F.Aマッケンジーによる。邦訳は出ていません）

(画像注)2004年3月には九州朝鮮中高級学校と、北九州朝鮮初級学校が新校舎を建設された。新校舎は5,700坪の敷地に、九州中高、北九州初級、付属幼稚園、体育館が独立して建てられインターネット完備の三階建ての寄宿舎も作られている。

(画像注)朝日新聞記事は、国民感情を完全に無視していると言わざるを得ない

金泰植大阪公立大学, 人権問題研究センター, 特別研究員の論文（福岡における朝鮮学校/民族教育の誕生と変遷）によれば、

①1970年代以前までば、朝鮮総連構成員は帰国を前提にし、北朝鮮の教科書を部分的に使用していたが、1980年代に入ってからは永住志向になったとのことであり、

②現在、福岡の朝鮮学校の運動会に行くと共和国旗＝北朝鮮国旗とともに南北統一旗が掲げられ、そして韓国ドラマ『大長今』のBGMを聞くことができる。

とのことです。

小見出しの証拠として、朝鮮総連構成員であった者による「朝鮮総連その虚像と実像」朴　斗鎮　より引用しておきます

ｐ68 朝鮮総連の力の源泉は、過去も現在も朝鮮学校とそのネットワークインフラ（組織網）にある

ｐ81 私が朝鮮大学校に入学したのは62年4月である

ｐ89 こうした教育内容は「敵地区（日本）内の教育」ということで、出来るだけ外部に知られないようにした

ｐ118 しかし過去も現在も日本を「敵地」と規定する朝鮮総連は財務内容を公開しない

何故、朝鮮総連=朝鮮学校は、朝鮮学校高級部＝高校の授業料無償化に異様なまでに固執するのか？

朝日新聞記事は、朝鮮学校授業料無償化に関する「我々在日朝鮮人の闘争」を祝する（記録する）書籍が出版された旨を報じるものですが、特定の書籍出版を著名入り長文記事で書くというまさに異例中の異例の記事であり、常軌を逸していると言わざるを得ません。

しかし、重要であるのは、何故、朝鮮総連＝朝鮮学校がこれほどまでに、授業料無償化に固執するのか？という根本問題です。

「朝鮮学校で学ぶということ」山本かほり愛知県立大学教授によれば、

北朝鮮から、総額：471億2335万390円、回数：159回にも及ぶ送金がなされ、その資金により、

＊「朝鮮学校の施設が整備され，1970年代には学校の運営費の6割から7割をしめていたとも言われている。朝鮮からの援助金により，在日朝鮮人たちは日本に住みながらも，「祖国」＝朝鮮に守られているのだという実感をもつことにつながった。そして，この話は，朝鮮学校の中で繰り返し伝えられてきた。」
＊「高3生は祖国訪問として，2週間朝鮮を訪問する。」

このように、朝鮮学校の運営には、2013年頃までは北朝鮮の支援が非常に大きかったのですが、

①鄭康烈　東洋大学, 社会学部, 非常勤講師の論文「在日コリアンの就学遍歴とヘイトスピーチへの態度形成」によれば、注としてではあるものの、朝鮮学校は全国で生徒数は約5000人、60校にまで減少している旨を記載しています。（データ出所は明らかにはしていない）

②前掲山本論文によれば、「愛知中高の運営状態は，全国全ての朝鮮学校と同様に，非常に厳しい状況にある。公的な補助は愛知県からの補助金のみである。ただし，その額は生徒一人あたり年間35000円で，私立学校の生徒の1/10程度の金額しかない」

上記のように、朝鮮学校生徒数の減少＝朝鮮総連構成員からの学校運営資金寄附の減少に加え、本国である北朝鮮からの送金も、2020年以降はほぼ途絶していると見られ、朝鮮学校の運営は、まさに危機的状況に陥っていることで間違いないと思われます。

従って、運営資金を得るためには、どうしても日本国内での資金獲得が必要となります。端的に言えば、国レベルについては2017年最高裁判決により授業料の事実上の無償化対象外となることが確定したため、今後、

朝鮮総連＝朝鮮学校は、確実に、府県レベル＝府県による私立学校補助金で実質的な朝鮮学校授業料無償化を目指して激しい運動を展開することは絶対に確実です。これを阻止せねばなりません！