AERA 2013年2月25日号 に掲載された内容を記載したページの全文コピーです。
北朝鮮がまたも核実験を強行した。
昨年12月に米本土に到達可能な事実上の長距離弾道ミサイル発射が成功して2カ月後、この2月12日に強行した3度目の核実験。
核ミサイルの脅威を米オバマ政権に見せつけ、核保有国と認めさせたい北朝鮮は、ミサイル搭載可能な核弾頭の小型化・軽量化を急ぐ。標的は米国だけではない。
「金正日はこう言った。いったん戦争が起きたら南朝鮮(韓国)だけでなく、日本も人が住もうにも住めない廃墟にしてしまわなければならない、と」 9日、北朝鮮強制収容所問題を追及する市民団体が都内で開いた集会に招かれ証言したのは李英秀(イ・ヨンス)氏(仮名、40代)。
朝鮮戦争で捕虜にされ北に連行された韓国軍捕虜の息子として北朝鮮に生まれ、07年に脱北、いまは韓国に住む。
李氏は90年代半ばから脱北までの10年余り、北の工作機関の資材調達部署で働いた。98年6月ごろ、慰労の意味で仲間たちと十数日間の平壌観光が許された。最後に工作機関や招待所の集まる地区で、幹部用の記録映画を見せられた。映画の最後、工作員を育成する金正日政治軍事大学の卒業式映像が出た。
軍の大物で金正日総書記の長年の側近、呉克烈(オ・グンニョル)・作戦部長が卒業生らの前で、金総書記にこう報告した。
「将軍さま、軍の世話にならなくても、この工作機関の力だけで十分、祖国統一を果たすことができます」
金総書記が満足げな様子で言い放ったのが、「日本も廃墟に──」の発言だった。
北のテレビで一般国民向けに流される記録映画に金総書記の肉声が出ることはまずないが、幹部対象の映画はだ。
「我々の作る核兵器は、広島、長崎に落とされた原爆の数十倍、数百倍の威力を持つものにしなければならない」
軍や工作機関に、こんな金総書記の「お言葉」が文書となって下りてくることもよくあったという。
産経新聞の記事を元にしたある個人の方のブログの全文コピーです
ある個人の方のブログの全文コピーです元となったのは、産経新聞の記事ですが、当該記事のページ自体が削除されてしまっているため、上記ブログからその内容を引用します。
北朝鮮の朝鮮人民軍が対韓国開戦直前に日本全国にある原子力発電所施設に特殊工作員計約600人を送り込み、米軍施設と同時に自爆テロを起こす計画を策定していたことが28日、軍元幹部ら脱北した複数の関係者の証言で分かった。
計画実施に向け工作員を日本に侵入させ、施設の情報収集を重ね、日本近海でひそかに訓練も行っていたという。
北朝鮮による原発テロが現実的脅威に浮上した。 元幹部らによると、計画は、金日成(キム・イルソン)主席の後継者だった金正日(ジョンイル)総書記が「唯一指導体系」として朝鮮労働党と軍双方の工作機関に対する指示系統を掌握した1970年代半ば以降、具体化に動き出し、90年代に入って本格化したという。
計画には、大別して2つの特殊部隊が編成された。「対南(韓国)」と「対日」部隊で、それぞれ2個大隊約600人ずつが充てられた。1個大隊には3、4人一組の80チームが組まれ、対南侵攻直前に日本と韓国に上陸。それぞれ連携して日韓各地の米軍基地や原発のほか、東京などの重要施設を自爆テロで同時爆破する作戦が策定された。 原発は福井や新潟など日本海側に加え、太平洋側の施設も自爆テロの対象とされた。
作戦のため、現地の協力者らが施設周辺を撮影するなどし毎年、情報を更新。特殊工作員が潜水艇で日本に上陸、施設内に忍び込んで情報収集することもあったという。 情報を基に施設を忠実に再現した模型が作られ、机上演習が重ねられた。
脱北した別の朝鮮労働党工作機関関係者によると、特殊部隊が潜水艇で日本近海に繰り出し、実戦に向けた訓練も行われた。
94年には、日本近海で行った自爆テロ訓練中の事故で死亡し、北朝鮮で最大の栄誉とされる「共和国英雄」の称号を得た工作員もいたという。
北朝鮮による対南侵攻にとって最大の脅威は沖縄などに駐留する米軍だ。元幹部によると、日本全体を米軍を支える「補給基地」とみなし、米軍に先制するため、開戦前の対南テロに加え、対日同時テロが策定されたという。 原発が最重要ターゲットとされたのは、爆破すれば、「甚大な損害を与えられ、核兵器を使う必要がなくなる」(元幹部)との思惑からだという。さらには、広域に放射能が拡散することで「日韓両国民の間に戦争に反対する厭戦(えんせん)ムードが広がり、日米韓の戦意をそぐ政治的効果を狙った」と元幹部は説明した。
参照元 : 産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/world/news/130529/kor13052907160002-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/news/130529/kor13052907160002-n2.htm